あしあと
March 10, 2008 | 表参道・自由が丘の美容室COLORS
はっきりしない天気で、サロンも落ち着いた雰囲気の一日です。
さて、今日は僕たちが使っている道具のことをお話します。
気がつけばとても長い年月を、この仕事と共に過ごしてきました。(諸先輩方に比べればまだまだなのですが・・・)
その道中、共に歩んできた道具達。
今よりも若く、給料も少ない修業時代。一つずつ買いそろえてきた道具。
一つのテストに合格すると次のレッスンに進むために新しいブラシを買ったり、カットの練習に入る前にはハサミを買ったり。
新しい道具を買うと嬉しくて、家に持って帰っては手に馴染ませるように持ち続けて、眺めて。
およそ5年前のある日、セミナーの仕事に行った帰り道の出来事。
打ち上げでお酒を飲んで、タクシーから降りて家のソファーに座った時に、車の中に道具を置き忘れてしまったことに気が付きました。(一気に酔いが醒めました)
すぐにタクシーの忘れものセンター的なところに電話をしましたが、タクシー会社も分からず、領収書ももらっていなかったためとうとう道具は見つかりませんでした。
6本のハサミと、数本のコーム(櫛)、2本のブラシ。
きっと、道具に対する愛情が足りなかったのですね。
その中のひとつ。大切な、初めて買ったブラシ。天然の木を削って作られたものでした。
あれから5年。
先日、同じものをもう一度買いました。
この手が覚えている、木のぬくもり。懐かしい触り心地。
写真の一番手前がそのブラシです。

感覚が、その先まで通っている。
野球選手のバットのようなものなのです。
いわさわ





