
カキーン!
青空に金属音が鳴り響く。
白球はグングンと伸び、スタンドに消えていく。
その瞬間、スタンドは歓声と悲鳴が入り乱れる。
第90回全国高校野球選手権西東京大会
準々決勝
日本大学第二高校vs法政高校。
イニングはもう8回。
久さしぶりに高校野球を観に行ってきた。
プロ野球は二軍も含めて相当観に行くけれども、
高校野球は久しく行っていなかった。
7月29日火曜日。
日大二高 対 法政高校。
場所は神宮球場。
12時過ぎ、サイレン音が鳴り響き試合は始まった。
先制したのは強豪日大二高。
ヒットとフォアボール、エラーで得た満塁のチャンスを逃さず
一挙6点を取る。
対する法政は6回、疲れの出てきた相手のエース澤田を攻め、
4点を奪取。
流れが変わる!そう思ったし、
法政のベンチはイケる!と思ったはずだ。
が、しかし7回に日大二高は8番打者の一発で2点を追加。
正直、ああもうこれで終わりだなと思った。
が、8回の表、ランナーを2人置いて6回にも打っている8番打者。
ツーアウト。
高めに入ってきた直球を振りぬいた!
いつになく大きい金属音。
打球はグングンと伸びスタンドへ。
うずくまる日大投手。
ベンチの前でお祭り騒ぎの法政チーム。
点は8vs7、もう1点差だ。

そして回は9回。
点は1点差。
泣いても笑っても最終回。


勢いは当然法政!
と思ったが4番から始まるこの回、
法政は3人で攻撃終了。
勝利の女神は微笑まなかった。






一礼をして試合終了。
法政側は礼をするときは誰も泣いてる様子はなかったけど、
スタジアムの裏では皆泣いていたらしい。
汗水垂らして練習したであろう彼らの3年間は、
この試合でお仕舞い。
どういう気持ちなんだろう。
高校を途中で辞めて部活を最後まで全うしなかった
僕にはよく分からない。
でも彼らが甲子園を夢見て努力してきたんだろうなと
いうことは凄く伝わってきた。
こんな言葉で片付けていいのか分からないが
「青春」。
とあるプロ野球の選手が言っていた
「僕にもこだわりの青春時代があった」と。
それが高校野球だと。
きっと、高校野球という時間は特別なんだ。
その特別な時間を一人でも多くの人に、
長く続けてもらうたいと思う。
じきに各地方大会が終わり、
甲子園が始まる。
今年はどんなドラマがあるのだろう。
1日でも1分でも長く、
1球でも多く、
野球をやって欲しい。
高校野球の季節がやってきました。